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【セミナーレポート】九州発デジタルマーケティングの祭典 『デジタル神無月』に参加してきました

10月19日(水)、10月20日(木)の2日間にわたり福岡県福岡市のIMSホールで開催されたデジタルマーケティング&クリエイティブのカンファレンスイベント、「デジタル神無月」に参加してきました。2日間でのべ600名を超える来場者となり大盛況にて幕を閉じた当イベントの概要と、最初に行われた,ABテストについてのセッションについてレポートします。


デジタル神無月とは
「九州のデジタルマーケティング人材の感覚的・知識的な底上げにつなげたい」という思いから企画された、デジタルマーケティングのナレッジ共有を行うカンファレンスイベント、年に一度の開催で、今回が第一回目です。

デジタルマーケティングにおける日本のトッププレイヤーが一度に複数人登壇し、競合ベンダー同士がディスカッションを通して「生の声」を展開しました。先進事例を中心としたデジタルマーケティング戦略の基礎理解と実践の際に必要になってくるツールやサービスの比較をすることができ、参加者は感覚的に理解が得られる仕組みになっています。

戦術パート(初日)と運用パート(2日目)の2日間で構成され、初日終了後にはネットワーキングパーティーも用意されており、トッププレーヤーとの人脈やネット上では得られない生の情報を得られるようになっています。

必要性を感じているが、実践できていないABテスト
PDCAを高速回転する手段の一つ、A/Bテスト。冒頭、ファシリテーターから参加者に向け「A/Bテストの必要性を感じているか?」という問いかけが行われました。ほとんどの参加者が挙手した一方で、「定期的にA/Bテストを行っているか?」にYESとこたえた参加者は1割にも届きませんでした。デジタルマーケティングにアンテナ感度が高い人々が参加しているこのイベントにおいても、これが現状のようです。多くの企業が導入部分にボトルネックをかかえているということを確認しながら、デジタル神無月の最初のセッション「A/Bテスト&ヒートマップ ~ABテストを本格的に取り組むハートに火を点けろ~」がはじまりました。

本セッションでは、代表的なツールベンダーである、株式会社Assionの岩本氏、KAIZEN platform, Inc.の鬼石氏、データアーティスト株式会社の山本氏が登壇、事例や実績をベースにABテストの重要性と、実践の際のポイントや注意点について語られました。

真の意味でのABテストの重要性とは
実践できていない企業が多い中、本セッションはABテストのその必要性を改めて考えるところから始まりました。
「ABテストをやらないと売り上げが上がらない(山本氏)ディスカッションの中にでてきた、この言葉に全てが集約されているようですが、その理由を少し掘り下げていきましょう。

「ユーザ自身が変わるスピードが相当早い」と話されたのは鬼石氏。「2015年から2016年で比較しても、年代・ジェンダー別のメディア接触時間だけでも相当変わっている。今の20代女性はPCすら使わない方がほとんど」とのこと。変化の早いユーザに追いつくためには、定期的なテスト&改善が必要不可欠となります。

そしてリアルの売り場に目を向けると、その重要性がさらにわかるとのこと。例えば一等地にある大手家電量販店などでは頻繁に売り場が変わっている。「EC化率が日本ではいまだ10%以下なのは、リアルがABテストを含めたPDCAサイクルを高速回転させていて強いからではないか」という仮説まであるそうです。ネットの世界を見ても、「amazonのトップページは、3年前には考えられない並び方をしている。今ある形はABテストの積み重ねの結果(岩本氏)」とのこと。
さらにABテストをすることによるメリットについて、3人のお話からまとめてみました。

1.安価である
 従来のメディア、例えば新聞広告などを使ってテストをするのに比べデジタルでは遥かに安価である。
 内製でしやすいため、従来のテストマーケティングに比べ、外注コストも抑えれるケースも多い。
 デジタルの強みは数値で語れること。ROI的な計算もしやすい。

2.リスク軽減になる
 テストをすることによって、小さく実験をして大きく展開をすることができる。
 Webでスピーディにテストを行うことができ、得た知見をリアルなどに横展開することができる。

3.社内にノウハウを蓄積できる
 マーケティングインテリジェンスを安価にためていくことができる。
 そのノウハウは、リアルにも応用することができる。
 

いざやってみる!実践の上でのポイント
重要性を改めて理解した上で、実践していく上ではどういうことが大切になっていくのか。山本氏、鬼石氏からはそれぞれ実践する上でのポイントをお話しいただきました。

・サイト改善の前に集客が重要
 ~ある程度のアクセス数がなければ、信頼できるテスト結果が得られない

・まずは小さな成功体験をつくる
 ~そのためには、ユーザーごとの出しわけが大切
  その中で結果が出やすい、ボリュームがあるところからはじめる

・早い改善を回すためのフロー、組織体制を一緒に作る
 ~あくまでテスト後の改善が大切。その仕組みもあわせて準備する

さらに岩本氏からは、実際にテストを行う際のヒントを共有していただきました。

・具体的な手順は
 Googleアナリティクスでサイト分析→課題発掘→改善提案

・テスト案はヒューリスティックに出す。
 セールスサイドやお客さんからの意見でよい。

・ネット上で「ABテスト事例」で検索するとヒントが得られる
 狙いを定めた上で、自社の課題解決にマッチしそうなものを参考にする。


まとめ
 ここまで聞くと、もはやABテストをやらない手はない!といった感ですが、ただABテストするだけではダメとのこと。3者とも「最後の一言」で話されていたのは、データをもとに改善を繰り返していく、"PDCAを回すことの大切さ"でした。ABテストはあくまでそのための手段。「まずはできるところから始めていきましょう」とメッセージが伝えられ、このセッションは終了しました。

 デジタル神無月ではこの他にもデジタルマーケティングに関する12のセッションが繰り広げられました。そして全セッション終了後には早くも、来年開催される第2回デジタル神無月開催決定の告知が。今年の開催を受け、来年はますます盛り上がりそうです。

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