【企業インタビュー】コンテンツマーケティング活用で下請けを脱却した福岡地場企業 | WEBe(ウェビー) - コンテンツ起点の販促メディア

【企業インタビュー】コンテンツマーケティング活用で下請けを脱却した福岡地場企業

屋根瓦業界は年々市場が縮小し、元請けからの発注減少に苦しむ地場企業も増えています。そんな中、web制作会社とタッグを組みコンテンツマーケティングを駆使、業績を伸ばしている有限会社宮原窯業(http://www.kawarayasan.net/)の宮原社長にお話をお伺いしました。

有限会社宮原窯業の宮原社長。柔らかい表情も目の奥には強い想いが伺える。

瓦工事業界の職人がデジタルマーケティングに取り組んだその背景とは

「きっかけとなったのは2005年の福岡西方沖地震ですね」そう話す宮原社長。
それまでの同社は建設会社の下請けとしての業務がほとんどであり、将来性も決して明るくはありませんでした。そんな中で発生したマグニチュード7.0の震災により、多くの家屋に被害が発生し対応に追われる中、「これからは困っている個人に対して直接働きかける仕組みが必要だ」と考え、始めたのがwebによる集客活動でした。その一方で後身者を育てねばならないという同社の課題もあり、webでの宣伝に活路を見出す決断を下しました。

とはいえ、当初作り上げたwebに関しては「まったくのド素人が作った何も魅力を感じない内容」であったと振り返る宮原社長。それでもお客様の喜ぶ顔が見たいと奮闘する社長のもとに手を差し伸べたのが、古くからの知り合いでもあり完全成功報酬型web制作会社を経営する株式会社サイトコンシェル(http://site-concier.jp/)の松本社長でした。そしてこの両社のパートナーシップは、有限会社宮原窯業のコンテンツマーケティングを劇的に進化させることに成功したのです。

株式会社サイトコンシェルの松本社長。完全成功報酬型の一蓮托生でサイト制作を担う。
 

売上の半分以上がWeb経由 そこに至った成功の要因とは

個人に対して売り込みをかけるということは、これまでのBtoBからBtoCへと事業のベクトルを変更する大きな事業変革です。一朝一夕では成功しないことは宮原社長自身が痛いほどよくわかっていました。

まず宮原社長が取り組んだのが「一つでも多くの役立つコンテンツを絶え間なく掲載すること」でした。「最初から完璧を目指すのではなく、とにかく数をアップする。アップすればそこから改善することができる」という松本社長のアドバイスを胸に、「お客様から普段、何を聞かれるか。どういうことを書いたらお客様の助けになるか」ということを自問自答しながら、屋根工事に関するFAQコンテンツを300記事作成し、すべての問いに対して真摯に回答を書き続けました。時には宮原社長自身の気持ちが折れそうになる時もありましたが、パートナーの松本社長から「寝る時間ありますよね?食事する時間もありますよね?だったら記事作りましょう」と叱咤激励(?)され奮起したそうです。

しかし当初は反響がなかなかありませんでした。サイトをリニューアルして約1年程は問い合わせもほぼ皆無でした。それでも記事作成を止めなかったのは、「困っているお客様を笑顔にしたい」という想いがあったから。そして「技術力をアピールするだけではだめ。お客様が知りたい情報をお客様目線で提供すること」ということに気づきました。

大好評のQ&A。お客様目線の、お客様が知りたい情報が300記事以上掲載されている。
※上記ページをクリックすると該当ページが開きます。

地道な努力はやがて実を結び、FAQコンテンツと後に始めた瓦工事のノウハウを伝える動画コンテンツが検索されるように。現在では同社の売上の半分以上がweb経由となりました。さらには「情報は発信することで価値が生まれ、その価値に惹かれて情報が集まってくる」と二人は口をそろえて言います。サイトを見てくれた同業者から業務上のノウハウやアドバイスをもらったり、業界内で有名になり講演依頼などが舞い込んだり。そして課題であった後身者も来てくれました。「親子でwebサイトを見たことが決め手だったそうです」と嬉しそうに語る宮原社長の表情が印象的でした。


記事の量産と言っても、コンテンツマーケティングはキーワードの羅列や中身のない記事の量産で成功するものではありません。そこには情報発信者の"想い"や"夢"が詰まってなければ、見る人を動かすことはできないのです。効果的なプロモーション手法として浸透しているコンテンツマーケティングですが、"想い"や"夢"がその根底に必要だということですね。